もしも、天皇に会えるとしたら。
もしも。
大地震が起こって、自分の家が津波に飲まれたり、倒壊したりして、避難所で苦悩の夜を過ごしているとして。
天皇が、慰問しにきてくれた。として。
そんな極限状態の時、誰に来てほしいだろう。
私は、ずっと、天皇家なんてなくせばいいと思っていた。
意味がない。
税金の無駄遣いだ、と。
しかし、東日本大震災の時、その考えは変わった。
政治家が現地を訪れても、人々は不安と怒りをぶつけ、荒れた表情をしていた。
少なくとも、そのような映像が放送された。
しかし、天皇皇后両陛下が避難所に訪れた映像には、感激をし、首を垂れて涙を流す被災者の姿が映されていた、と記憶している。
ああ、天皇家は必要な存在なのだな、と思った。
傷ついた国民を癒す力があるのだな、と。
もしも、私が住む場所も未来の見通しも失い、避難所で苦悩の日々を過ごしているとして。
いったい、どの天皇に会いたいだろう。
愛子さまにお会いしても、素直に泣いてしまうと思う。
・・・申し訳ないけれど、私は、秋篠宮家に対しては、そこまで感激できるかどうか自信がない。
苦しい時、誰に会いたいか。
どの天皇だったら、癒されるか。
それが、天皇としての究極の資質なのではないのかな、と、私は思う。
そして、そんな人が天皇になればいいのに、と、思う。
私は、ね。