人工地震はちょっと無理。
地震のエネルギー量は、けた違いに大きい。
東日本大震災の規模はM9.0。
これが人工的なものである、という説があるらしい。
マグニチュードが2違うと、32×32=1024。
このエネルギーの規模を漠然と想像するだけでも、ダイナマイトや圧縮空気、核によって地震を作ることができる、といったところで、限界があることは容易に想像がつく。
さらに、単純な疑問がわく。
核爆弾を福島の地盤の下に埋め込む必要が生じるのではないか。
誰にも気づかれずに、準備を行える技術があるのだろうか。
ダイナマイトによる地震探査は、地表から数メートル~数百メートルの規模で行われるらしい。
核爆弾なら、もっと深く地底に設置する必要があるはずで、その準備にかける労力はそれなりのものになるはずだろう。
以前、人工降雨についても複数の本を読み調べたことがあるが、人間の技術は想像以上に未熟で、到底自然の力にはかなわない。
人工地震についても然り。
確かに、小規模な地震は起こせる。
しかし、その能力は限定的だ。
現実よりも、人間の想像力の方がはるかに逞しい。
理系的に自分で調べて考えると、本当に人間ができることはどの程度なのかがみえてくるように思う。
もっともらしい様々な情報があふれているが、多くは誇張であり、妄想である、と感じる。
人工地震は、できるけれども、ちょっと無理。
気軽にできるものでは無い。
私は、そう思う。