Cocoだけの話。

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2019.6からワラーチで走っています。 読書は、百年文庫読破🎉 次はチャールズ・ディケンズをまとめ読みする予定。

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特攻隊

もしも、私がハル・ノートを突き付けられていたら。

戦争回避できただろうか。

全く自信がない。

 

戦争をしないという公約で大統領になったルーズベルト

戦後の権益獲得のため、ヨーロッパ戦線に参加したくても、できない。

日本に攻撃をさせるように仕向けて、戦争を開始できれば、日本の同盟国であるドイツを叩きに行くことができる。

 

だから、絶対にのめない条件「ハル・ノート」を日本に突き付けてきた。

もし、日本がハル・ノートを承認していたら、植民地となっていただろう、と言われている。

 

もし、私だったら、どうしただろう。

何ができただろう。

 

 

 

そんなことを思いながら、読んだ本。

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特攻隊なんて、悲惨で、狂っている。

歴史が苦手で戦争を知らない私は、漠然とそう思っていた。

 

この本を読んで、印象が変わった。

どれほど真剣に日本を守ろうと決意してくれていたか。それを感じた。

当時の「学生さん」は、今よりも貴重な存在で、彼らには自尊心と共に強い責任感があった。

自分が死ぬことによって、何千、何万の日本人の命を救いたい。

日本文化を守り、日本人が虐げられ亡ぼされることを防ぎたい。

 

この強い感情は、「右翼思想」なのかもしれない。

視野も狭いのかもしれない。

それでも、私は彼らの想いを否定しきれない。

 

そして、特攻隊に対する悲劇的な印象は、戦後の教育において切り取られ強調されたものである、ということに気づいた。

私たちに植え付けられた印象は、特攻隊の一面であり、全てではない。

 

それは、逆に、この本についてもいえることだが。

この本すら、当時の戦争の「一面」でしかない。

それでも、一考の価値ある一面である、と思う。

 

 

当時、どのようにしたら、戦争が回避できたのだろう。

攻め込まれずに、戦わずに、日本を守れる方法はあったのだろうか。

歴史に疎い私には、全く分からない。

 

戦争はダメだ。

悲劇しか生まない。

そう心から思う反面、世界の大きな「欲」に巻き込まれて呑まれていった人たちを悪く思うこともできない。

 

沖縄の集団自決も、軍が指導したわけではなかった可能性もある。

この本のP185 「補償問題から生まれた集団自決神話」という項がある。
昨今の群衆ヒステリーを見ると、そうかもしれない、とうなずける。
伝聞が繰り返される歴史において、真実はどんどん埋もれていってしまい、イメージだけが強調されてしまうことも多いだろう。
何事も、一面ばかりを鵜呑みにはできない。

 

そんな気持ちになった1冊。

 

 

 

 

戦争は悲惨だ。そう思う。

しかし、

もし、その時代、その時、私だったら何ができただろう。

そう考えると、否定も肯定もしきれない、複雑な想いになる。

私は、歴史や政治が苦手だから、得意な人なら、答えが出せるのかもしれないけれど。